《期間限定公開》インタビュー:宮田観鈴

チーム創設以来、俊足巧打の捕手として多くの場面で活躍し、2016年には首位打者に輝いた宮田観鈴。シーズン中断の最中、インタビュー企画の第一弾として登場した。再開に向けての意気込み、そして野球観、人生観、さらには知られざる私生活についても、余すことなく語った。

2020年6月7日 @イオンシネマ板橋

野球が潤いを与えてくれた

―お洒落な装いですね

ありがとうございます。この服はエチオピア選手が去年の誕生日にプレゼントしてくれたんですよ。似合ってますかね?普段はスーツか、らぁら(プリパラの登場キャラクター)のTシャツしか着ないので、ちょっと落ち着かないです


―3安打に終わった昨シーズン、今年はすでに2安打

自信を持ってバットを振れています。期待していただいて構いません。今年は打ちますよ


―どんな部分を変えましたか

毎回打席に入る前に、スマホに保存したお気に入りの画像を見るようにしたんです。こう見ているだけでも、もう十分にパワーを貰えますよ


ポジションは譲らない

―捕手の競争が激化しています

(盗塁を)刺せないと代えられますからね。自分の中で納得できる送球は出来ているので、あとはそれを良いところで出せるかですね


―なぜ幼女が好きなのですか

典型的な命題ですね。あえて言うなら、僕にとってはレゾンデートル(仏: raison d’être 存在意義、存在理由)でしょうね


―もう少し詳しくお願いします

逆に、幼女ってそもそも何だと思います?たとえば、小学校低学年なら幼女で、高学年なら幼女ではないのか。では8歳で身長が150cmある女の子は幼女ではないのか。そして、全盛期の安達祐実は幼女ではないのか。気づきましたか?結局、言葉って人の作った物差しなんですよ。だから「幼女」もそうです。いわゆる幼女だから好きになるわけではないんです。僕のハートが揺れ動いた時に恋が始まるんです。その対象が、たまたま世間的に幼女とされていることが多いだけであって、そこに定義を求めたことは、少なくとも僕の中ではないですね

真ん中のボタンは開ける

言葉は「物差し」

―どんな「幼女」がお好みですか

清楚。これが一番ですね。よくこれを言うと、「幼稚園児に清楚も何も無い」みたいに言ってくる人がいるんですけど、腹立たしいことこの上ないですね。例えば子どもを形容する時に、元気な子、やんちゃな子、泣き虫な子って言うじゃないですか。貞操も同じです。清楚な子がいればビッチだっていますよ。世間全体に言えることですけど、いわゆる女の子らしさみたいなものを押し付け過ぎて、その子の個性を見ていないことが多い気がするんですよね。人間って個性があって、子供なんてまさに個性の塊で、だからこそ、性別で記号化、年齢で画一化っていうのは正しくないんですよ。男女の対等が尊重される社会を作るなら、まずこの根っこを何とかしないといけない


―個々の尊重がカギ

その通りです。例えば幼稚園児が大人を好きになったっていいんです。クレヨンしんちゃんを見たことがある人なら分かるでしょう。それなら、なぜ男児は良くて、女児は駄目なのか。子どもだって、何が食べたい、何が見たい、何をしたい、何だって選ぶ権利があるのと同じで、大人と付き合いたい、宮田選手と付き合いたいって言う子がいたら、それは叶えてあげてもいいと思うんです。僕はいつでも行けますよ


一点を守りに行く姿勢

―都条例に抵触する可能性が

そもそも、その条例自体が重大な人権侵害です。人と人が恋をするという最も自然な感情を、法律が奪ってしまっていいはずがないんです。これは憲法上の基本的人権に反していますからね。とどのつまり、逮捕したいならしろと。その代わり、魂までは絶対に奪われないぞと。そういう気持ちでいます。


―今季の意気込みを

毎試合盗塁を刺します。毎試合ヒットを打ちます。相手選手の娘さんがベンチに座っていたら2本打ちます。いいところを見せたいですからね。親御さんも僕のことを気に入ってくれれば、そこからチャンスが生まれるわけですから。しっかりチャンスメイクしていきますよ。


―ありがとうございました

○宮田観鈴(みやた・みすず)

1992年6月7日生、埼玉県出身。城北高を卒業後、コミックエルオーのファンで構成されるNPO法人「LO愛読者の会」を設立。以来、法定年齢の廃止を訴える人権活動家として活動。全国各地で講演会やセミナーを主催し、年齢差に悩むカップルのカウンセリングも行う。170センチ、54キロ。右投両打。

聞き手: 鶯谷鶯平 撮影:小川克巳 構成:稲右孝芝(ビッグプラネット)